ハーブと暮らしnote
HMCハーブマイスターセンター桜台店オープンまでのお話
Date:2020.10.26
Category:実店舗のこと
Writer:小路
HMCハーブマイスターセンター桜台店は2012年の夏に麻布十番より移転してきました。
桜台店ではHMCのコンセプト“安心・手作り・美味しいハーブティーのある暮らし”はそのままに、地元の方や子ども達との交流の場としてイベント・カフェの併設をすることとしました。
物件は、とても古い(築60年)ですが日当たりがとてもよく、駅から近くて静かな環境、ちいさなお庭があって、赤ちゃんや子どもも安心して連れてこられる畳のお部屋がありました。
本来は店舗物件ではなく一般住宅として掲載されていた物件でしたが、
大家さんのご厚意で貸していただけることになり、しかも好きなように手を入れても良いよとおっしゃっていただいたので、内観した翌日に即契約を決めました。
まずは、外観
できるだけ自分たちの手で改装したいと思っていたのですが、
南側に半分倒れかけていてちょっと危険だった前面道路との境界のブロック塀は大工さんにお願いして取り除きすっきりさせました。
そして、
玄関にたどり着くまでの道のりにあるのが小さなお庭です。小さな雑草ジャングルの奥に大きな柿の木があり。柿の実も沢山なっていてこれもこの物件を気に入った理由の一つでした。残念ながら大きすぎる柿の木は邪魔だろうと大家さんが気を利かせて契約した後にいったら切られてしまっていました(涙)
みんなで、土を耕して小さな畑をつくり数種のハーブ苗を植えました。
ちなみにですが、
練馬区は武蔵野台地のとても肥沃な土壌なため植物が良く育ちます。
カモミールや紫蘇などのハーブ類をはじめ、お米も育ちました。あと対でないと実がならないはずのオリーブも毎年実をつけています。
自然栽培というかほったらかしなので、雑草が多いのですが、おばあちゃん宅の庭のようなノスタルジックな雰囲気があり気に入っています。
近くの芸術系の学生さんや写真好きさんたちが写真を撮っていかれることもたまにあるくらいです。
次に内装。
キッチン手前の壁紙が少しはがれていたのもあり、自分たちで珪藻土の壁に塗りなおすことに。
スタッフや近所のお子さん、通りすがりの方などなど総勢30名以上の方にご参加いただき
みんなでぬりぬりイベントを楽しみました。
天井はすこし雨漏りしたことともう一つ大きな理由があって、大工さんとの相談のうえ抜いてしまうことにしました。
抜いてみたら天井が高くなってすごいスッキリ、と同時に古い梁が顔を出し電気配線と古い碍子まで出てきました。
今でもそのまま使えているのはとても珍しいそうです。古民家らしさが出てきていっきに素敵な雰囲気になりました。
看板もお店のコンセプトでもある手作り感をだすために、店長のまきちゃんがデザインからカッティングまですべて手作りで作ってくれました。
こうして、初代HMCハーブマイスターセンターshop&caféがオープンとなったのです。
オープンから少しずつ地元の方などに知っていただき、
イベントやカフェのご利用で大人から小さなお子様までたくさんご来店いただきました。
2016年にリニューアルし現在は畳スペースはなくなってしまったのでちょっと、いやかなり懐かしいです。
写真も古いデータなので懐かしさがにじみでちゃってますね。
お隣の建物が遠くからでもよく目立つ異世界への入り口のような真っ赤な扉(シェアハウスさん)です。今もそれは変わりませんのでぜひ目印にいらしてみてください。