ハーブと暮らしnote
ハーブティーとカフェインについて
Date:2023.12.13
Category:ハーブレッスン
Writer:八木
ハーブティーを飲まれる方の中には、『カフェイン』を気にされる方も多いのではないでしょうか。
実際、カフェインに関するお問い合わせもよくあるため、
カフェインのメリット・デメリット、そしてカフェインがあるハーブティーについてまとめてみました。
まずは、カフェインを摂取することによるメリットとデメリットに確認してみましょう。
メリット
・覚醒作用ー眠気を抑制する
・血管拡張作用ー血流をよくする
・交感神経刺激作用ー基礎代謝を促進する
・興奮作用ー疲労感を減少、抑制する
・胃酸分泌促進作用
・利尿作用
(参照:全日本コーヒー協会HP)
デメリット(過剰摂取時)
・めまい
・心拍数の増加
・不安感
・不眠症状
(参照:農林水産省)
デメリットは過剰摂取時にあらわれるというのがポイントです。(ただし、カフェイン過敏症の体質の場合は少量でも症状が出るそうです。)
過剰摂取が続くと、カフェイン中毒の症状にもつながります。
最近はエナジードリンクなど知らず知らずのうちに過剰摂取してしまい、気づいたときには中毒だったという子供も増えているようです。
ではこの過剰摂取とされる量とはどれくらいなのでしょう。
実は、日本には摂取の基準となる数値が設けられていません。
しかしながら海外の情報を見ると
「子供、妊婦、授乳中の方、カフェインに敏感の方は、カフェイン摂取量をより少なくする選択をしましょう」
と注意喚起しています。
推奨摂取量(上限)を示しているオーストラリア・ニュージーランドの基準を見てみると
<18歳未満>1回の摂取で体重1kg当たり3mgを超えない量(体重40kgの場合、120 mgを超えない量)
<18歳以上>1日当たり400mgを超えない量、もしくは、1回の摂取で上限200mg
<妊婦や母乳で保育している母親>1日当たり200 mgを超えない量
が目安とされています。
以上のことから、
カフェイン摂取には、年齢・体質・体調に合わせて適量を知っておくことが大切
ですね。
摂取量の目安がわかったところで、次に気になるのはカフェインの含有量。
「日本食品標準成分表2015年版」のデータを基にご紹介いたします。
<ドリンク100mlにおけるカフェイン含有量>
・ドリップコーヒー 約60mg
・紅茶 約30mg
・煎茶 約20mg
・ウーロン茶 約20mg
※抽出方法など詳しいデータはこちらをご覧ください。農林水産省
この数字がわかると、カフェインの入った飲み物を1日どれくらい飲んでいいかがわかりますね。
100mlの数値なので、200ml飲んだ場合は含有量も倍になることを忘れずに!
ちなみにエナジードリンクはというと、多いもので1缶当たり142mgになるそうです。
最後に、カフェインを含むハーブティーについてです。
当店で取り扱いのあるハーブでカフェインを含むハーブは
・マテ
・ジャスミン茶
の2種類です。
カフェイン含有量は100mlあたり
・マテ 10〜15mg (参照:日本マテ茶協会)
・ジャスミン茶 約10mg (参照:伊藤園)
ここで一言付け加えたいのが、
上記の含有量は、シングルで飲んだ場合のカフェイン量ということです。
マテやジャスミン茶をほかのハーブとブレンドしている場合は、
1杯分に含まれる茶葉の量が、シングルで飲むよりもずっと少なくなるため、
カフェイン含有量も上記よりは少ないのではないかと考えています。
(ちゃんとしたデータを出していないので推測です)
カフェインを含むハーブは、元気に活動したい!シャッキリしたい!という目的のブレンドにのみ使用しています。
カフェインについて参考になりましたでしょうか。
カフェイン摂取に問題がない方は
推奨摂取量の範囲内でご自身がおいしく、心地よく感じる摂取量を知っておくといいですね。
また、カフェインには興奮作用や利尿作用があるため、
睡眠への影響や夜間のトイレが気になる場合は、正午くらいまでに摂るようにするといいかもしれません。
個人差はあるようですが、カフェインの血中濃度は摂取後30分〜2時間で最大になり、
その後2時間〜8時間で効果が減っていくようです。(ただし子供や妊婦さんはさらに時間がかかるそう)
ハーブティーを飲むとき、からだやこころが欲している効能を持つハーブを選ぶと、よりおいしく感じることがあります。
カフェインも効能の1つとして、自分の体調と相談しながら選んでみてくださいね。