ハーブと暮らしnote
「重陽の節句」菊まつり
Date:2020.9.5
Category:季節のハーブ養生法
9月9日は「重陽の節句」、菊の節句です。
五節句を締めくくる行事ですが、あまり聞きなれないかもしれません。
古来中国では、奇数は「陽」の数。
9月9日は9が重なり、陽数の極みであることから「重陽節」と呼ばれ 不老長寿や繁栄を願いました。
菊は長寿をもたらし、その強い香りで邪気を祓うとされてきました。
江戸時代には、庶民にも「菊の節句」は広まります。 菊の花を愛で、菊花酒を飲んで、厄を祓い無病息災を祈ったのです。
旧暦の9月9日は、現在の10月中旬頃にあたり、菊の美しい時季でした。
品評会や菊花展なども、晩秋に行われるところが多いようですね。
現在の9月9日はまだ暑い日も多く、季節感が少々合いませんが
時折吹いてくる風や朝晩の涼しい空気は秋を感じさせてくれます。
菊といえば、ハーブにもキク科のものが沢山あります。
様々な効果・効能があるキク科のハーブをいくつかご紹介していきますね。
キク科のハーブティー一覧はこちら
・エキナセア(全草)は、免疫力アップ、抗菌・抗ウイルス作用があるので 風邪やインフルエンザなどの感染症予防・対策に用いられていて人気があります。
・ジャーマンカモミール(花部)は、消化を助け、胃腸の調子を整えるだけでなく ストレス性の下痢を鎮めてくれます。
またストレスや不安・不眠にも効果があります。 肌の保湿効果もあり、外用としても。
・ダンディライオン(根部)は、和名セイヨウタンポポ。肝臓や胃を強くして守る作用があります。
また穏やかな下剤として、胆汁や母乳分泌の促進も。
・チコリ(根部)は、肝・胆・脾・腎の働きを整え、溜まった老廃物を排出する作用があります。
香ばしさや色がコーヒーと似ているので、ノンカフェインのコーヒーとして楽しめます。
・フィーバーフュー(葉部)は、「奇跡のアスピリン」と呼ばれ、偏頭痛に効果的。
天然の抗ヒスタミン剤とも言われ、アレルギー症状が気になる方にも。
・マリーゴールド(花部)は、皮膚や粘膜を修復し、胃炎や胃潰瘍の症状を緩和します。
・ゴボウ(根部)は、血流を良くし体の中からスッキリしたい方、血糖値が気になる方にも。
・ヨモギ(葉部)は、苦味と爽快な風味が特徴で、痛みを鎮め血行を良くします。
・ミルクシスル(種子)は、肝細胞の保護と修復する働きがあり、お酒の好きな方に。
種子が固いので、砕いてから使用します。
・ステビア(葉部)は、お砂糖の200〜300倍の甘さがあるので、使用量に注意してくださいね。
「このハーブもキク科のハーブだったの?」というものはありませんでしたか?
今年は、無病息災・長寿を祈願して キク科のハーブティーで「重陽の節句」を楽しんでみませんか。
※キク科アレルギーの方は摂取をお控えください。
*こちらの記事は2020年9月5日配信のメルマガから抜粋した内容です。